想い

子供のころに飛ばした紙飛行機の感覚で投げる楽しみ、的に当たった時の爽快感、そして高得点が出た時の達成感が味わえます。偶然性にも左右されますが、練習を積むほど高得点の確率は高まります。パソコンやスマホのデジタルゲームではなく、非日常的なアナログゲームに魅力を感じています。仲間とのコミュニケーション、他連との交流を通じて親睦を深めることを第一としています。
なるべく少ない費用で楽しめるように練習は文京区の和室を使用しています。抽選のため会場は毎回バラバラですが、その分投扇興だけではなく、歴史ある場所(根津神社や肥後細川庭園など)の四季折々の散策も楽しいひと時です。

遊びとは言え、所属する基扇流には級と段位があるので初心者は段位の取得を目指し、有段者は大会での上位入賞を目指します。また、個人戦とは別に団体戦もあり各連との対戦となりますので、チ-ムワークや戦略が必要とされます。

扇子を投げて的に当てることは直ぐに覚えられますが、その得点を決める判断は難しくなります。落ちた扇・蝶・枕の姿勢を瞬時に判断して源氏物語の54帖(通り)に銘ていするにはある程度の知識と経験が必要となります。なにしろ扇子の形、蝶の形が曲線のため規定の型に当てはまらないケースが多々あり大いに悩まされますが、これをどう見立てるかも楽しさの一つです。
なお、あやめ連ではボランティア活動として「扇投げ」を行っていますが、独自の銘てい表(奥の細道)を作成しています。